ダンボール回収を無料で行ってくれる業者について
ダンボール回収を無料で行ってくれる業者の存在は意外と知られていないものです。というのは、ダンボール回収が専用の大型車両を使って直接回収しにきてくれるため、まさか無料で行っているはずはないだろうという思い込みがあるからではないかと思われます。無料で行ってくれると聞くと、一体どこから収益を得ているのだろうと疑問に思ってしまいます。
しかし、その理由を知ることは、ちょっとした学びを得たことになりますし、ダンボールが回収されたあと、どのような工程をふんでいくのかについても興味がわいてきます。実は、無料でダンボール回収を行っている業者は、それらをしっかり分別し、リサイクルできるダンボールをまとめ、それを製紙工場に買い取ってもらうことで利益を得ています。数少ないのですが、業者でリサイクル可能な場合は、一貫して回収を行い、リサイクルし新しい商品を作り、販売することで利益を得ていることもあるのです。
回収されたダンボールは、リサイクルを行う工場に運ばれたあと、束ねるためのひもをほどき、ダンボールのみを集めて圧縮されます。ダンボールの古紙回収率は90%以上となっていることから、とても高い回収率であることが分かります。回収されないダンボールは、家庭や企業で収納のために使われているか、汚れが付いてしまうことにより回収できないものばかりということも理解できます。
回収されたダンボールを使って新しいダンボール原紙を作ることになり、原紙を使ってダンボール箱を作るという流れとなります。ダンボール原紙ができると、ダンボールの個性でもある会社名のロゴや、色を加え、大きさによる切り込みを入れてダンボールができあがります。一般的に多く流通しているダンボールについては、これらの工程を1台の機械で連続に行います。確かにどこに行ってもダンボール箱を見かけることを考えると、1台の機械を使ってスムーズに行えないと、コストが掛かってしまいますし、ダンボール製造に多大な時間を有してしまう結果となるでしょう。これからますます流通量が増えることが予想されるので、どれだけ効率よくダンボールを製造できるかどうかは課題なのかもしれません。
このような流れもあることから、私たちが目にしている真新しいダンボールも、そのほとんどが回収されたダンボールの古紙からできていると思うと、ダンボール回収は地球を守るために必要不可欠なものであることが理解できます。リサイクルできる資源ごみとしての配慮を持って取り扱うことが大切です。